今日のことば

7月3日

草を結ぶ
草(くさ)を結(むす)ぶ


[出典] 〈左伝(さでん)・宣公(せんこう)十五年〉

死後に恩に報いること。春秋時代、晋(しん)の魏顆(ぎか)は魏武子(ぎぶし)の子であった。武子に妾(めかけ)があったが、子はなかった。武子が病んだ時、武子は魏顆に、自分が死んだら妾を他に嫁にやれと言った。後に武子が危篤になった時、武子はこの妾を殺して自分の葬に殉ぜしめよと言った。武子が死んだ時、魏顆は父の正気の時の遺言に従うと言って、妾を他に嫁せしめた。その後、晋は秦(しん)と戦った。輔氏(ほし)という所で一人の老人が草を結んで、秦の勇将の杜回(とかい)を禦(ふせ)いでいた。杜回は、老人の結んだ草につまずいて倒れ、魏顆は杜回を討ち取って秦軍を破った。後にその老人が顆の夢に現われ、自分はあの妾の父である、君が先君の正気の時の命に従って娘を助けてくれたので、その恩に報いたのである、と語った。

[参考] 李密(りみつ)の「陳情(ちんじょう)の表(ひょう)」に「臣、生きては当(まさ)に首(こうべ)を隕(おと)すべく、死しては当に草を結ぶべし」とある。
盗人猛猛しい
盗人(ぬすっと)猛猛(たけだけ)しい


悪いことをしながら平然としていて、とがめられると逆に相手に食ってかかったりする様子を非難して言う言葉。

「人の物を盗んでおきながら、ちょっと借りただけだとは、盗人猛猛しい言いぐさだ」





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